iOS Beatmaker の為の音楽制作アプリ&デバイス by Thickone

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iOS DTMアプリの連携 Audiobus3

今回はiOS音楽制作アプリ同士をルーティングさせるアプリ、

Audiobusをチェックしようと思います。

4月3日リリースのバージョン3が最新版になります。

 

Audiobus とは

 「input」「effect 」「output」のルーティングで、対応するDTMアプリを連携させる仕組み。

Input にシンセサイザー音源、outputに録音用のDAWアプリ等を配置する事で、

複数アプリを連動させた制作作業が可能になります。*1

 

 

Audiobus3 新機能

  • MIDI ルーティング
  • ミキサー機能
  • AudioUnitExtensions対応
  • マルチルーティング対応*2

 

 

実践してみた

まず現れるのがコチラのAUDIO画面。

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<Input→effect→outputの流れは旧バージョン通り>

このAUDIO機能のみだと、audiobus2と同じ状態になります。

inputに音源となるアプリを設定し、outputにDAWアプリ等を設定する事で、

オーディオデータをリアルタイム録音したり出来ます。

但し、この機能のみだと、DAWアプリ内からInter-App Audioを使ってレコーディングするのとやってる事はさほど変わらない、という印象です。

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<2と3は別アプリだが、2のプリセットも呼び出し可能>

 

MIDIルーティング

そこで今回Audiobus3で何が出来るようになったかというと、

新機能MIDIルーティングの登場ですね。

ちなみに、従来の「input→effect→output」という流れに加え、

今回のMIDIルーティングでは「sender→filter→receiver」という概念も採用されていました。

 

まずSenderのアイコンをタップしてリストアップされたのがアプリではなくMIDIインターフェースMIDIコントロールできるiOS対応機器も設定可能です。(もちろん対応アプリを持っていればそちらも選択可)

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Receiverはというと、MIDI対応のアプリがずらっと並びました。

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MIDI画面SenderReceiverを選択した状態。

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すると自動的に、AUDIOのInputにもReceiverアプリが設定されます

AUDIOのoutputには従来通りDAWを設定します。

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これでMIDIとAUDIOを連携させた、一連のルーティングが完成する訳ですね。

 

マルチルーティング

今回初期仕様でつかえるマルチルーティングですが、

常にMIDIバイスを挿している僕の場合、

MIDIチャンネルを順番に作り、好きなアプリを割当てていく、という使い方が考えられました。

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<仮想MIDIセッティングを見た目で整理できるので便利>

 

 

ちなみに今回のAudiobus3と並行してリリースされた、Midiflow for Audiobus 3というセットアプリ、MIDIのFilterに設定するとかなり便利なようです。

 

 

 

*1:他にオーディオ連携させる方法として、Inter-App Audio、AudioCopy、Audio Units Extensions等があります。

*2:AudioBus2ではアプリ内課金だったが、今バージョンでは初期仕様